2012/07/06

『ジキルとハイド』(Katokt訳)公開

まず、本文から除去してしまった Katokt さんによるあとがきを引用:

あとがき

宝島にひきつづいてのスティーブンソンの代表作、ジキルとハイド。最近はジーキルなんて表記もよく見かけるけど、僕の頭の中ではすっかりジキルなわけで、こう訳しておきました。訳者の特権かな。まぁ、でも気になる方は一括置換して読んでください、なんならそれで公開してもらっても結構(版権表示とどこを変えたかを明記してくれればね)。で、こういうのがプロジェクト杉田玄白(http://www.genpaku.org/)の自由な文書の特権とかって思うんだけど、いまいち活用されていない気もするなぁ。

それにしてもジキルが善で、ハイドが悪なんて思い込んでいる人のなんて多いこと! そんなに単純に割り切れるだけの話ではないんだなぁ、これが。まあ、じっくり読んでみてください。

それにしてもハイドの犯す「悪」が今となっちゃあ、ただひたすら単純で微笑ましくさえ思えるのは、これこそ昨今の凶悪な事件や俗悪? な本の悪影響なんだろうな、たぶん。

あとはこういう変身のカテゴリーでお奨めなのは、中島敦「山月記」(http://www.aozora.gr.jp/cards/nakajima/sangetsuki2.html)、カフカ「変身」( http://mentai.2ch.net/book/kako/963/963421916.html 文体模写のスレッド)あたりでしょうか? そして枯葉さん( http://www01.u-page.so-net.ne.jp/db3/domasa/ )、青空文庫の富田さん( http://aozora.gr.jp/ )、いろいろなご指摘をありがとうございます。またネット上でいつでもどこでも見かける山形浩生とそのプロジェクト杉田玄白( http://www.genpaku.org/ )にもいつもながらにTNX!

というわけで、『宝島』に引き続き、これもまたオレの翻訳ではなくて、katokt さんが2001年に翻訳したものです。プロジェクト杉田玄白の正式参加テキストであり、以前は青空文庫にも登録されていたけれど、2009年頃に Not Found になってしまったようで。

せっかくの全訳がこのまま消え去ってしまうのは少々もったいないと思うので、Wayback Machine を使って 2009年4月6日のアーカイブを元に回復しました。再利用の許諾条件は満たすと思うので、問題はないと思ってます(Katokt さんと連絡が取れれば話が早いのでしょうけれど)。

ついでなので、明らかなミスタイプを修正したり、マークアップを整理したり、青空文庫形式のテキストファイルを準備させていただきました。

翻訳自体にはいまのところ手をつけきれていません。「いまのところ」といっても今後どうか……まあ、優先順位はやっぱりかなり低い感じ。

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