原作について
カナダの小説家、ルーシー・モード・モンゴメリの代表作です。『赤毛のアン』と言われれば、まずたいていの人が聞いたことくらいはあると思います。
ここでしっかり解説できるといいんですが、実はオレも語ることができるほどに詳しくなく……。いい加減な解説を書くよりもまだましかと思いますので、ウィキペディアの該当記事にリンクしておきます。参考まで。
- 赤毛のアン - ウィキペディア日本語版
- L. M. モンゴメリ - ウィキペディア日本語版
モンゴメリは1942年に亡くなっていますので、日本での著作権は2003年頃に失効しました。
翻訳について
osawa さんが『物語倶楽部』というサイトで公開した全訳です。プロジェクト杉田玄白方式にしたがうものとして公開されていましたが、2004年以降にサイトへのアクセスができなくなっています。
ただし、Wayback Machine にアーカイブがありますので、今もこのサイトを見ようと思えば見ることは可能です。これを利用して「発掘」する作業を行われた方も、すでにお二人ほどいらっしゃいます。
- 物語倶楽部 - ウィキペディア日本語版
- 物語倶楽部(2004年12月09日のアーカイブ) - Wayback Machine
- 物語倶楽部(発掘) - sugihara.com
- グリーン・ゲイブルズのアン(発掘して縦書き化) - cygnus_odile の ホームページ
このたび、オレもまた同じように「発掘」作業を行いました。当初は、章ごとに分かれていたファイルを1個にまとめて、マークアップをきれいにして、縦書き用に数字が漢数字になったテキストファイルを作る。それで終わり、というつもりだったんですが……。
つい校正してしまう……
ところが、回復作業中にうっかり読みはまってしまい、そうしてじっくり読んでみるとどうやらそれなりの誤入力・誤変換が見受けられるので、直してあげたくなってしまい。せっせと直していくうちに、こんどは漢字にするしないというようなスタイル的な部分も手をいれたくなってしまい……。
おかげさまで公開にいたるまでの時間がずいぶんかかってしまいましたが、品質の向上に一定の貢献をすることができたのではないかと思います。修正履歴(1,000件を超えてる……ファイルサイズも700kbと大きいなあ)も公開しておきますが、誤字脱字の類をのぞいた、主な校正内容を列挙しますと:
翻訳としての修正
基本的には原文との照合は行っていないのでたまたま気づいた部分に限定されますが……。
(a) 21章の章題が目次で「妙な味付け」、本文で「味な門出」と不統一だったのを、原文確認の上 (A New Departure in Flavorings)、「妙な味付け」に統一しました。「新感覚の風味を拓く」なんていう手もありそうではありますね。
(b) 31章で "Anne shivered." という一文が抜けていたので、無難なところで「アンは身を震わせた」と補いました。
(c) 37章に、36章のマシューの台詞の引用がありますが、訳語が統一されていなかったため、36章のものに統一しました。
漢字
このあたり、個人の趣味もあるのでなんともむずかしいところですが、「無い」「遂に」「未だ」はほぼ全面的に、「居る」「良い」は8割方(マシューの台詞や「良い子」「良かった」などは残しています)をひらがなにして、文章の印象を少しやわらかく変えています。
逆に、まぜ書きされていた単語を漢字になおしたりしたパターンもあります。「憂うつ」「まい進」など。
また、難読かな、と思われる単語にルビを振りました。ルビを振った中で、38章の「懐く」は文脈上「なつく」と読むべきではなかろうと思い、「いだく」というルビを振りましたが、もしかすると訳者の意図せざるところかもしれません。
約物
「--」を「――」(2倍のダッシュ)に、「...」を「……」(3点リーダ)に、とか。閉じ括弧の前の句点は、なしに統一しました。あと半角スペースなんかをちょこちょこ調整してたりとか。
なお、この部分の修正はほとんど校正履歴に出ていません。あしからず。
「メモ」の扱いについて
この翻訳には、osawa さんがつけた膨大な訳者のメモが伴っています。osawa さん自身、
AGGを訳す時に気になったことや分からなかったこと、 引用や引喩の確認・調査、雑多な感想についてメモしています。 AGGの日本語訳としては既にたくさんの名訳が安く容易に手に入るので、 良かれ悪しかれこのメモがこのサイトの売りではないかと思います。
としていらっしゃるのですが、このメモ書きはライセンスが不明なため安易に引っ張ってこれません……。たぶん問題はないと思うのですけど、とりあえず今回は見送ることにしました。
Katokt さんもそうなんだけど、「本翻訳は……」でライセンスを切られると翻訳以外の部分が微妙になってしまうという罠が。
後日補足
2012/8/17: 「約物」中で「読点」としていたのを「句点」に改めました。間違いです。
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