1998/10/05

[ゲームレビュー] 妖撃隊 ~邪神降魔録

  • ジャンル:RPG
  • メーカー:日本テレネット
  • ハード:PC9801
  • プレイ状況 2回クリア / プレイ時間不明
  • 一般的オススメ度:★★★★
  • オレ的お気に入り度:★★★★★

短評

 超能力物が好きな人は必須。それ以外の人でもRPG好きならやって欲しいところ。

総評

 舞台が現代日本という珍しい設定のRPG。といっても超能力バリバリなんですけど。まあ、「1999年に恐怖の大王が...」っていう大筋はありきたりなストーリーです。実際、ストーリーは大して見るところがないですね。複数の小シナリオをこなしていくことで大きなストーリーに繋がって行くタイプのRPG。そういう意味では、「ロマンシング・サガ」と近い。

 注目すべきはそのシステム。各キャラクターがそれぞれ技能を持っていて、これに成功するか失敗するかでシナリオの展開が変わってきたりする。たとえば敵を追いかけるシナリオで [追跡] に失敗するとかなり苦労するはめになったり、さらわれた子供を救出するシナリオで [交渉説得] に失敗すると子供に信頼してもらえず、本部との間をいったりきたりするはめになったりする。ま、RPGは原義的にそういうゲームなんですが。

 これによって各キャラクターの差違化がうまく表現できており、キャラ独自のセリフとかがない割に思い入れの強弱に差が生まれてくる。違いは初期設定と顔と名前くらいしかないんだけどね。

 ただ、惜しまれるのはストーリー性の薄さ。これだけ魅力的なキャラクターを準備できてるのにそれを生かしきれてない。約20人の隊員の中でシナリオに絡んでくるのは(オレが知るかぎり)たった二人。もっと色々できたと思うんだけどねえ。後半になるとイベントが発生せず、ただ日時送りを繰り返すだけになってしまいがちなのも痛い。

 ゲームとしてはうまくまとまっていただけに、移植なんかしてもらえると喜ばしいんだけどな。追加シナリオつきでね。

ちょっとしたTips

 [召喚] がよく分からないという人のために。初期状態では「インプ」しか出せません。しかし、狂信者たちの魔法陣を利用することで新たな魔物と契約を結んで召喚できるようになります。契約を結ぶためには、異界黙示録の研究がある程度進んだ状態で、魔法陣のある部屋に [召喚] ( [神秘学] でもよかったかな?)を持つ隊員を連れて行く必要があります。該当者がいないと魔法陣を破壊してしまうのでダメです。[召喚] なんて誰も持っていないという場合は、[破魔] や [気功] を上げてやると「インプ」を覚える隊員がたまぁにいるので、がんばってとりあえず「インプ」を覚えさせ、それから「インプ」を乱用して [召喚] のレベルを上げましょう。

 豊田望が独りで探索しなければならないシナリオがあります。難しいです。すぐ死ぬし。豊田らしく [破魔] を高くしてから臨むという手もありますが、オレは [射撃] を高くしておくことをお勧めします。 [射撃] があればハンドグレネードを撃ちまくって逃げ切れます。三節根を取り忘れないように。

 [交渉説得] は使用頻度が高く重要度も高い割に成長させにくいスキルです。探索班4人のうち一人はこのスキルを持っている隊員を入れておきましょう。

関連リンク

-Oct. 5th, 1998 > revised: Nov. 4th, 1998

0 件のコメント:

コメントを投稿