2000/04/05

[ゲームレビュー] マザー2 ギーグの逆襲

旧「がらくた玩具」から再録。

このレビューについては数多くの方におしかりをいただいており、再録対象外にしようかとも思ったのですが、反省をこめてあえて再録しました。内容にフェア精神を欠く部分がありますのでご注意ください。たとえば、「瞬殺」は、このゲームのシステム上は救済が可能ですので、そこまで非難すべきものではないといえます。

[ER] 旧がらくた玩具とゲームレビューというもののありようについての自戒というエントリも、あわせてご覧いただけたら重畳です。

  • ジャンル:RPG
  • メーカー:任天堂
  • ハード:SFC
  • プレイ状況:1回クリア, 25 hours
  • 一般的オススメ度:★★★
  • オレ的お気に入り度:★★

短評

 シュールというか、電波系というか。とりあえず、ゲームバランスは凶悪。

総評

 一部で人気のある「マザー」シリーズ第二弾。前作に引き続いて糸井重里プロデュース。

 このシリーズ、現代アメリカものという舞台設定が非常に珍しい RPG で、主人公たちもどこにでもいそうな少年少女(超能力とか持ってるけど…)が地球を救う物語を描いたものです。武器がバットだったりフライパンだったりしますが、システム自体はいたって普通です。

 なんにせよ、「女神転生」シリーズや「黒の剣」、「ゼルドナーシルト」といった、ダークでシリアスな世界観を愛するオレに、このゲームを高く評価しろというのが無理な話ということで。「マザー」好きな人はここから下見ない方がいいかと思うデス。

酷評

 まずストーリーなんですが、正直、ゲーム開始直後から戸惑いました。「おまえは運命に選ばれた云々」っていうくだりで。前作はそんなゲームじゃなかったと思うんですが、記憶違いかなあ。「現代アメリカ」「街とフィールドが同一マップ上に存在」「バットやフライパンが武器」「風邪や日射病というステータス異常」といったところで「日常性」や「非ゲーム性」を強く打ち出しているゲームであるはずなのに、「運命」を連呼するストーリー展開が親近感を木っ端微塵に打ち砕きます。

 ストーリーは、「お使いイベント」の多め。「お使い」であることを感じさせないほどの支離滅裂さははたして誉めるべきか責めるべきが難しいところ。個人的には、シュールさを通り越して電波系といわざるを得ないレベルに達していると思うんですが。主人公はいっさい喋らない「ドラゴンクエスト」型の設定であるにも関わらず、感情移入もできない。想像力も働かない。何か周りが勝手に騒いで話が進んでいくような印象を受けました。

 ラストボスも何だかなあ。前作の「歌う」で倒すという部分は「エンディングまで泣くんじゃない」というのが過言じゃないほど優しくてもの哀しい出来だったんだと思うんですが、今回は単なる勧善懲悪話に終わってしまってます。「主人公たちの無事を祈ってもらって倒す」ってどういうことですか?

 続いてゲームバランスなんですが、こちらもヒドイもんです。前作のひどさをきっちり踏襲した感じ。何がヒドイかって、敵の特殊攻撃の発動率・成功率が高すぎでしょう。逃走に成功する可能性は低めなので戦っていかざるを得ないんですが、ステータス異常攻撃はほぼ 100% 食らいます。アイテム管理も「ドラゴンクエスト」型の「一人X個制限・武器防具含む」式なので回復アイテムで押しきると言うこともできず、先に倒すかステータス異常くらうか運勝負のになりがち。特にひどいのは「キノコが生えている」でしょうね。時々味方を攻撃するという致命的なステータス異常でありながら、アイテム・PSIによる回復はできず、街まで帰らないといけなくなります。

 さらに終盤になると一撃死の嵐が吹き荒れます。代表的なもので言えば、スターマン・センゾのPKスターストームα。主人公しか生き残りません。ダメージによる死亡はHPカウンターが0になる前に回復できればセーフというのが救いですけどね。サイコシールドΣで無効化できないこともないし。とは言え、ザコ戦でPPをむやみに浪費させるのはあまり誉められたことじゃないと思うんですけどねえ。

 ボスに関してもそう。大抵が「一撃必殺級の攻撃力」「全体にステータス異常」「単体に即死級ステータス異常」の少なくともひとつを備えているので運次第ではあっさり全滅です。おまけに、レベルアップ時の成長に非常識な偏りがあって、レベルアップによる成長が当てにできません。いちばんヒドイと思ったのは「ネスの悪魔」かなあ。これ、ネス(主人公)ひとりで戦うことになるんですが、一人しかいねえんだから即死攻撃はよせっつーの。光学系即死攻撃を防ぐはずの「大地のペンダント」装備だったにも関わらず、4回挑んだ中2回PKフラッシュで瞬殺されました。おまけにPKケント(設定可能)Ωで700ダメージ。この時点で主人公のHPは500でした。

 RPG をそれなりの数やってきて、ここまで全滅したゲームというのもなかなかないなあ。高難易度とかそういう次元の問題じゃなくって。あと、生理的不快感に訴えるモノ(やたら気合の入ったゲップのサンプリングとか、癲癇起こすぞそりゃという画面効果とか)も多く、個人的には二度とやりたくないゲームとして記憶されています。

-Apr. 5th, 2000

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