2013/03/10

『ゼンダ城の虜』第15章、公開。

さて、ようやく15章にたどりつきました『ゼンダ城の虜』。当初、章題を「誘惑者との語らい」にしましたが、素直に「私は誘惑者と語らった」のほうがよさそうなので直します(そのうち)。

おおまかにわけて3パートある章ですが、やはり見どころはルパート・ヘンツァウ。つくづく、ホープは素晴らしいキャラクターを生み出したもんだと思います。ここでラッセンディルが誘惑に乗ったとしても、それはそれで面白い物語になりそう。

翻訳上は、残念ながら怪しいところの多い章となってしまい……。とりあえず2つ備忘がてらメモっておきますか。

ひとつ。

and I, riding down one day with Flavia and Sapt, had an encounter with an acquaintance, which presented a ludicrous side, but was at the same time embarrassing.

"ludicrous" なんて単語が出てこれる文脈じゃないと思うのだけど。"but..." の先にある "embarrassing" (当惑する)とは反対側のニュアンスを含むはず……。だけど、「笑える」とは違う気がする。なにかこう、つかめないところ。

ふたつ。

"Get out of my reach!" said I; and yet in a moment I began to laugh for the very audacity of it.

というラッセンディルのセリフに続く文章の最後がなぜ "it" なのか、ちょっとピンとこないのです。"his" じゃないの?

まあ、どちらも物語の道筋に大きな違いの出るような所ではないので、例によって適当に処理しておきます。

次章は、ちょっと遅れそうかなあ。訳自体はできちゃおるんですが、もうちょい見直したく。でもそれより前にやりたいこともあったりで、結局5月ころになるかもしれない。そうなると、どうやら今年中には最後までいきつけなさそうですね。

2013/03/03

『グレイト・ギャツビー』修正

本格的に .epub や .mobi の生成に手を出してみた途端、ミスを見つけてしまう始末。

第2章
誤:あきらかに、でたらめな道化者の眼科医が、クイーンズ区あたり自分の診療所を
正:あきらかに、でたらめな道化者の眼科医が、クイーンズ区あたりの自分の診療所を
クイーンズ区あたり自分の→クイーンズ区あたりの自分の【「の」をひとつ補う】